南山大学観世会Blog

名古屋にある、南山大学の文化系クラブ 観世流の能楽部です ★新入部員募集中★

2012-09-21-Fri-22-00

淡海能@彦根

滋賀県立大学能楽部自演会
第十七回淡海能
  於彦根城博物館能舞台



を観に行きました

お昼頃に着く予定が豪雨でJRが止まって
彦根に辿り着いたのは15時過ぎ...

そういうわけで最後の演目の
能「胡蝶」
の中入後からしか観られませんでした

でも!行って良かったな~と思えたお舞台でした!


まず、能舞台はこんなところ。

DSC_0203 - コピー

能舞台は屋外に出ていて、見所は博物館の屋内に入っています。
だから天候によってかなり雰囲気が変わると思います。

この日はずっと雨だったのですが、見所側からライトが舞台に向かって当てられていて
雨が光に反射して舞台がすごく綺麗に感じられました。

ワキ座のあたりは雨に濡れて大変そうでしたが...


胡蝶は私にとっては思い出深い演目です。
以前南山で舞囃子を出したときに地謡に入っていました。

それで謡も舞の型もほとんど知っていたのですが
能として見るとまた全然違った印象を受けました。


作り物の梅が正先に出ていて
舞がそれに合わせた形になっていました。
作り物に向かってサシたり、梅の周りを廻ったり。

胡蝶が梅を愛でる様子がすごく伝わってきて
愛らしいなぁと思いました。

装束も素敵でした。
天冠の蝶かわいかった


舞台が終わった後におシテの方にお会いすることができました。
3年生で部長もやって能のシテもやって本当にすごい。

たくさん刺激を受けて帰ってきました。
自分も1月の舞台頑張ろっ


ひこにゃんシャキーン!!
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2012-08-11-Sat-21-40

青陽会@名古屋能楽堂

部員3人で能を観に行きました

今日は青陽会。

南山でお世話になっている先生が
能「田村」のおシテをされるということで
ご招待していただきました


青陽会 番組

能「田村」
能「鐵輪」
狂言「竹の子」
仕舞




今回は田村について書きます。

田村の主役(=シテ)は坂上田村麻呂

平安時代に活躍した武人で、
蝦夷を討伐したことでよく知られている人ですね



能の前半では、箒を持った童子(前シテ・田村麻呂の化身)が登場。
都を訪れた僧(ワキ)に清水寺の建立の謂れや近隣の名所を教え、
春の清水寺の桜や景色を楽しみ舞います。

後半は一変して、武人の田村麻呂(後シテ)の霊が現れます。
田村麻呂はかつての戦の功績を話しその勇ましい有様を見せ、
それが観音の仏力であるとたたえます。



「田村」は武人の登場する修羅物の中でも
勝修羅と呼ばれ、勝利を収めた武人を主役とします。

勝修羅は他に「屋島」「箙(えびら)」しかなく、
修羅物の演目のほとんどが負修羅に分類されます。



修羅物はストーリーのパターンがだいたい決まっていて、
武人の幽霊(シテ)が修羅道(死後もずっと戦い続けなければならない世界)での
苦しみを訴えながら舞い、最終的に成仏して消えて行くというものが多いです。

ですが、「田村」ではそういった場面はなく
前半は春の景色の華やかな描写をし、後半はかつての戦の勢いを示していて
全体的にさっぱりとして勝戦の勇壮さが感じられるように思いました。



個人的には修羅物ってあまり好きではないのですが
この演目は見どころがはっきりしていて、
後味も良く素直に楽しむことができたと思います。

演能時間も1時間程度でおさまっていたので
初心者でも楽しむことができたのでは、と思います。



今日はおシテもお囃子方も若い先生方がされていたので
エネルギッシュな舞台だったなぁと思いました(笑)



それにしても観音様パワーすごい。

(「田村」謡キリより)

・・
あれを見よ不思議やな。味方の軍兵の旗の上に。
千手観音の。光をはなつて虚空に飛行し。
千の御手ごとに。大悲の弓には。
知恵の矢をはめて。一度放せば千の矢先。
雨霰とふりかゝつて。鬼神の上に乱れ落つれば。
ことごとく矢先にかゝつて鬼神は残らず討たれにけり。
ありがたしありがたしや。
・・


千手観音様に矢を放たれたら
ひとたまりもありませんね




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2012-04-08-Sun-22-11

名古屋観世会定例公演@名古屋能楽堂

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今日は新歓企画「無料で能を観にいこう!」2012年度第一弾として
新入生の子と部員何人かで能を観に行きました。


<番組>

能「班女 笹之伝」
狂言「吹取」
仕舞「養老」「杜若キリ」「籠太鼓」「小鍛冶キリ」
能「熊坂」



能「班女」のシテの梅若玄祥師を以前能「松風」のシテで拝見してから
もう一度観たい!と思っていたので今日とても楽しみにしていました。

ところで今回のビラはとても素敵ですね。
春らしくて、花子さんは綺麗だし。



班女は舞アトを仕舞で舞ったことがあったので、
その前後がどうつながるのかな~と思いながら観ていました。

笹之伝という小書がついていたので、シテの遊女花子(はなご)さんは
中入り後狂女必須アイテム(?)笹をもって登場しました。
ずっと笹なのかな~と思っていましたが、中之舞の後は扇に持ちかえるんですね。

班女で印象に残ったのはシテの運び(歩き方)です。
能の中での花子の心情の移り変わりが運びだけでも伝わってきました。
運歩の稽古って大事だよなぁ。

班女は動きが少ない能なので、その分少ない型の表現の仕方で
ハッとさせられる部分があります。

自分も型の見せ方はもっと研究したいと思います。
特に基本的な型をどう見せるか..

それにしてもハッピーエンドで良かった良かった(笑)
なんかこう、結末知っていても「良かったね~」とか思いますね。



狂言「吹取」は、狂言方が笛を吹くちょっと珍しい演目でした。

橋で笛を吹いていれば嫁さんが来るというありがたいお告げをもらいながらも、
自分が吹けないので知り合いの男に頼んだはいいけれど..

狂言は理屈抜きで普通に楽しめるので、初めて観る人でも
気張らずに観られるのがいいですよね。

名古屋の狂言部さんにもっと頑張ってほしいな。



能「熊坂」は以前藤田舞台の能の旅人で観たことがあったので、今回二回目。

藤田舞台で観た時は、長刀を目の前で振り回されているような感じで迫力がありましたが
今回は後ろの方の席に座っていたため、全体を見渡せる感じでまた違った楽しみ方ができました。

長刀ってやっぱりワクワクしますね。ワクワク。
長範どしっとしてるので長刀振り回すとさらにカッコいい。鬼に金棒的な。
橋掛かりまでいっぱいに使った動きとか、躍動感ありました。

長刀を後見に渡して、何も手に持っていない状態でもカッコいい。
ぐわしっって掴むところとか。手の威力!手!ハンド!



最後の附祝言は嵐山で、ちょうど季節にぴったりな謡でなんだか幸せでした。
「光も耀く千本の桜の~さかゆく春こそ久しけれ~」

いいですね。今日お花見日和だったしね。

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お天気もいいし、謡聞いてると気持ちよくなってきますよね。

周りがどんどん夢の世界へ脱落していく中、
新入生の子だけは全部起きてたみたいです。偉い。

あ、私は起きてましたよ。少なくとも見どころのところは..^^;




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2012-03-20-Tue-23-37

能の旅人@千種文化小劇場

能の旅人雷電

第六回能の旅人B公演を観に行きました。

【番組】

舞囃子 「鈴之段」
メンバートーク
仕舞  「老松」
     「巻絹」
能   「雷電」



今日は能楽堂ではなく、千種文化小劇場(ちくさ座)という場所での公演でした。

能楽堂の舞台は正方形なのですが、ちくさ座の舞台はなんと八角形
その舞台を客席がぐるっと囲んでいるような形になっています。


↓こんな感じで。
DSC_0098.jpg


「能の旅人」は以前も拝見したことがあります。→以前の記事
前回・今回通して思うのは

能がすごく近く感じる

ということです。


舞台と客席が近いという物理的な理由もありますが
何より、能というものを親しみやすく感じられる工夫がされています。



その一つは、演出効果。

能楽堂で能が演じられる場合、舞台の使い方はきっちり決まっていて
照明も普通は変わることはありません。

今回は特異な舞台だからこそできる演出をされていました。

例えば、客席を意識して舞い方を変えてあったり。
舞台が上下したり。
前シテと後シテが違う場所から現れたり..

なんとなく、「能」を観ているというよりは
「演劇」を観ているような印象を受けました。


個人的には最初のお調べの演出に衝撃受けました。
えっ 上!? ..っていう。

お調べってなんとなく「見てはいけないもの」というイメージがあったので(笑)
ああいう形で演出されたのはすごく意外でした。



それから、メンバートーク。

これ結構楽しみにしてました。
普段舞台の上の能楽師の方ってすごく遠い存在に感じます。

でもトークを聴いてると、
(あ、先生方も普通の人なんだ)
とか思ってしまうのは私だけでしょうか(笑)

能楽師の方のキャラクターが出て面白いです。

あと、解説を直接してくださるのもポイント。

普通の公演ではビラに解説が書いてあるだけなんですが
やっぱり演者から直接聴くと違いますよね。



そんなこんなで
今日は新鮮な気持ちで能を観られました



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2012-02-19-Sun-00-50

関西観世花の会@名古屋能楽堂

bira-hananokai.png


関西観世花の会の公演を拝見しに伺いました。
女性シテ方が舞い、地謡も全て女性で構成されているお舞台でした。



番組

能「羽衣 彩色之伝」「小鍛冶 黒頭」
狂言「梟山伏」
他に舞囃子・仕舞




羽衣の小書「彩色之伝」は最も重い小書だそうで、普段は使わない橋掛りを使って、天人の舞の広がりを感じさせる演出になっているのだそうです。囃子も序之舞が盤渉(バンシキ)調に変わるなどの変化があるそうです。

羽衣の能はポピュラーなだけあって私も何度か拝見したことがありますが、今回観た羽衣はいつもより華やかな感じがしました。囃子が盤渉調に変わったあたりから華やかさが増して、天人の舞の美しさを感じられるお舞台でした。




小鍛冶の小書「黒頭」は、通常ではシテの鬘が赤なのが黒に変わることで位が高くなるそうです。
シテの前野師は名古屋大学観世会で教えていらっしゃる先生で、今回初めてシテをなさっている舞台を拝見しました。

狐を連想させる敏捷な動きが印象に残っています。女性のシテながら謡の声が勇ましく、とても格好良く感じました。
個人的にはワキ方の飯冨雅介師が格好良かったなぁと..毎回思いますが(笑)惚れ惚れします本当に。

小鍛冶は仕舞で地謡に入ったことがありますが、能で通して観ると謡の流れがわかっていいなと思いました。
仕舞では「神體時の弟子なれば。小狐と裏にあざやかに。」というシテ謡から始まるのですが、仕舞だとあまりピンときていなかったのが、能を観たら流れがわかって「あぁなるほど~」という感じでした。




狂言の梟(フクロウ)山伏は、何かに憑りつかれた弟の加持祈祷を、兄が山伏に頼みますが、
弟だけでなく兄や山伏までも憑りつかれて梟のような声を上げてしまうというようなストーリーです。

「ブルブルブル....ホーッホーーウ!」の連鎖にめっちゃ笑いました。

ワキ正後方にいたので、演者さんが幕に入っていく直前の「ホッホーウ」を全部間近で見れて良かったです!
子方のフクロウ可愛かった~



他には大槻文蔵師の仕舞「道明寺」がすごく印象に残っています。
大槻先生のお舞台をずっと拝見したいと思いつつ今まで機会を逃してきてしまったので
今回拝見することができて良かったです。

運びがすごく綺麗で、型が洗練されていて、本当に素敵だなぁと思いました。
次はぜひ能で舞っていらっしゃるのを拝見したいです!



能を観に行ったのは今年に入ってから初めてだったので、久しぶりに楽しめました
能楽鑑賞仲間もできたし...嬉しいです



※能の演目のリンク先は、羽衣・小鍛冶ともに「the能ドットコム」の演目事典になっています。
 いつもお世話になっています!!

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